立ち姿の赤ちゃん人形

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以前、ご結婚指環を作らせていただいたご夫婦に男の子が産まれ、赤ちゃん人形も作らせていただきました。メイプルの木を彫刻し、手には真珠の10金baby ringを持っています。目は白蝶貝と銀で、頭は黒漆、袴は朱漆。高さは約10センチ。

朱の袴を履いて立っている姿となったのは、ご夫婦たってのご希望で。
何故かというと、「南無仏太子像」「聖徳太子二歳像」と呼ばれる聖徳太子の立像のような立ち姿にして欲しいと、打ち合わせの時のやり取りで決まりました。

聖徳太子が2歳の春に、東を向いて手を合わせ「南無仏」と唱えたという説話があり、その姿をあらわした像は鎌倉時代以降、数多く作られたようです。幼児ながらも慈悲深く、荘厳な印象を受け、制作しながら、願う気持ち、人々の信仰への想いの貴さを感じるよい機会、勉強となりました。

打ち合わせの時は、もうじき6か月になるというころでした。今はもう立って歩くようになり、まさに太子像のような様子だそうです。日々、みるみる成長していく様子は、たくましく、楽しみです。

お子さんの成長とともに、ご家族を見守る存在となりますように。
そこはかとなく感じる面立ちを囲み、和やかな笑顔で満たされますように。

  
Date : 2017.12.14 Thursday
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クマとラジオの小箱

「結婚10周年で特別なものを」と、お客さまからのご依頼で、手のひらサイズのboxを作らせていただきました。
お話をいただいたのは春のこと。何度もやり取りを重ね、年を越す前にようやくお届けすることが出来ました。

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銀製で、大きさは縦約38ミリ、横約60ミリ、高さ約35ミリ。
蓋には、仲良くラジオを聴いているクマを打ち出し技法でレリーフに。

制作するにあたり、ご希望条件だけでなく、たくさんの参考資料を用意していただいたので、そのひとつひとつを形にしていく中で、お話がつながっていくようなワクワクした気持ちで進めることが出来ました。

とは言っても、蝶番部分や構造など、小箱制作にともなう問題点も。やってみないとわからないことも多く、微妙な調整に試行錯誤の繰り返し…何とかクリアです。

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蓋を開けると、内蓋があり、透かし模様となっているのでチラリと中を覗いて楽しみます。森の中で遊び、かけまわるリスの図案にし、樹々の中には隠しメッセージも。

お香を入れて楽しみたいということで、さらに仕切り蓋を入れる仕組みに。そのトレー状の仕切り蓋には、どんぐりの文様を入れました。

ご夫婦がいつもラジオを聴かれ、愛着があるということで、箱の底側のデザインはラジオ型に。そして、スピーカー部分の穴からお香も楽しめるようにしました。

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幼いころから集めて来られた小箱や宝物箱への思い入れ、開けるときのドキドキする気持ちは、いつまでも忘れずに持ち続けたいものです。そのような想いを、大切な記念のものとしてかたちにさせて頂き、嬉しい限りです。

素敵な想い出がたくさん集まりますように。

   
Date : 2017.12.06 Wednesday
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ほっこり鎚目のご結婚指環

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鎚目を活かしたプラチナのご結婚指環を作らせていただきました。

新郎は幅3.5ミリ、新婦は幅2.5ミリで鎚目を入れたときの自然な歪みをあえて残すかたちに。とは言え、新郎の指環の幅だと歪みがあるかどうかわかりにくかったので、やや強調しました。仕上げの磨き具合は、新婦はほんのり艶を出し、新郎は叩いたままの素の状態を残すようにしました。

初雪・ポッケにオーダーいただいたのは、共通の友人の紹介で。
陶芸や信楽の土地に惹かれ、新たに歩み始めたお二人。そして、やり取りを交わすうちに、ほっこり穏やかながらも熱く力強い意志を感じ、まさにぴったりな指環になったと思います。お二人とともに馴染み育って行くような指環となれば幸いです。


  
Date : 2017.08.23 Wednesday
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小鳥とオリーブの結婚指環

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倉敷にお住まいのお客さまからオーダーいただいた「小鳥とオリーブ」のご結婚指環です。素材は銀で、目には小さなダイヤが入っています。いぶし仕上げで陰影のある立体感を出しました。

遠方でしたのでやり取りは、ご希望のモチーフやイメージなどをイラストで描いたものを送っていただいたりしながら進めていきました。最終的に決まったのは、お二人の指環を合わせた時に、2羽の小鳥がつながるようにして、反対側のオリーブの枝も同じようにつながるデザインの案に。丸みを帯びた形で、小鳥とオリーブの図案はレリーフのように浮き上がる仕上がりに決定。

凹凸のある図案なので、今回はワックス(ロウ型)を彫り出し、鋳造でつくる方法を選びました。いざ作業に取りかかると、新郎と新婦の指のサイズ差が大きく、絵柄の合わせ方などを確認していただきながら進めていきました。新郎のオリーブを多くちらし、合わせられる箇所も増やすことでサイズ差による絵柄のズレも調整しました。

平和と充実の象徴でもあるオリーブに囲まれながら、仲睦まじく飛び交う小鳥のように、日々こころ通わせる穏やかなお二人のお姿を想像しながら制作しました。大切な門出のお手伝いをさせていただき嬉しい限りです。末永くお幸せに!


  
Date : 2017.07.11 Tuesday
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キッチンくじら の キャッシュトレイ

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2月のまだ雪深かったころ、結婚指環を制作させていただいたご夫婦からご依頼があり、ご主人がオープンしたお店「キッチンくじら」のキャッシュトレイを作らせていただきました。

真ん中にお店のロゴを打ち出し技法で凹凸をつけ、ふちを折り曲げてしっくりとした手触りとしっかり感をもたせました。素材は良質の美しい銀を意味する南鐐とも呼ばれる純銀製です。毎日使われて行くなかで、しっとりと味わい深いものとなれば幸いです。

奥様が考えたお店の名前「キッチンくじら」は、ゆったりと包み込んでくれるような穏やかな広い海を悠々と泳ぐ大きなくじらを思い浮かべます。そして初めてお会いした時のことも。

私たちは活動間もないころでしたが、「好きなように指環を作ってください」と、大変信頼していただき、任せて下さったことを憶えています。その時はまだ修行中だったご主人は念願のお店を構え、奥様のお腹にいた子も小学生になって、さらに新しい家族も増えて。お作りした柱をモチーフとした指環のようにみんなで支えあって、一本の太い柱のような家族となり、感慨深い思いです。そして、開店おめでとうございます!!

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「キッチンくじら」は、おばんざいを中心とした身体にやさしい日替わりのお弁当と定食のお店です。お母さんがおうちで毎日つくるご飯をテーマに、朝8時から開いていて、朝ごはん定食やランチもあります。
日替わりでお野菜もたっぷりで、やさしい味つけは子どもと一緒に食べるのには嬉しく、飽きがこないです。私たちがいただいた日は、香味ダレの豚の冷しゃぶがメインでさっぱり初夏を感じ美味しかったです。

お店は聖護院の熊野神社西側の細い路地を入ったところ。京大や吉田山、平安神宮も近い文化地域なので、これからの季節は、散策途中に鴨川や岡崎の風薫る木陰でお弁当を広げるのもいいものですね。
お近くにお越しの際は、是非!

キッチンくじら
京都市左京区聖護院山王町43 
東大路丸太町西入る一筋目上る30m
tel 075-746-5313
営業時間 8:00〜19:00 定休日/日曜


   
Date : 2017.05.13 Saturday
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赤ちゃん人形

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ご結婚指環を作らせていただいたご夫婦に昨年、赤ちゃんが産まれ、その記念にと人形のオーダーをいただきました。
ベビーリングを持った赤ちゃん人形をベースに、顔をお子さんの面立ちをそこはかとなく感じるように。6センチ足らずくらいの大きさです。

何とか一歳の初誕生日には間に合い、ご家族への仲間入りができました。
指環とともにご家族の暮らしに溶け込み、お子様の成長を見守る存在となれば嬉しいです。

制作にあたり、参考にする写真を撮ったのは春のOpen STUDIOの時。その時は生後6ヶ月だったので、まだまだ赤ちゃんという印象でしたが、先日送っていただいた赤ちゃん人形と一緒の写真では、手足も伸びてしっかりとした姿に。ほんとこの時期の成長はあっという間。一日一日が楽しみですね。

私たちもご家族とともに歩んでいるような気持ちをいただき、こらからもしっかりとものづくりを続けていかなければと引き締まる思いとなりました。


  
Date : 2016.10.13 Thursday
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ソムリエナイフの・・

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お客さまからのご依頼で制作させていただいたソムリエナイフのピンブローチ。ルギオール社の田崎真也モデルの実物を見本に。赤と白を意識した配色は、日本をイメージしたものでとても美しいデザイン。どれくらい再現できるか不安もありましたが、挑戦する価値のある良い機会となりました。

そして、これはご本人田崎真也さんへの贈りものとなるものとしてのご依頼でした。
昨年、ソムリエの世界チャンピオン20周年記念パーティで身に着けてくださった写真を拝見し、私たちにとっても記念となるものとなりました。
  

  
Date : 2016.10.01 Saturday
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雨と太陽の結婚指環

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友人の結婚指環を制作しました。
指環のデザインを決めるにあたり、指定されたお題は
新郎の指環には「雨」、新婦には「太陽」をイメージに、というもの。

素材はプラチナ。ベースとなる形は3ミリ幅でやや丸みをもたせ
側面のアウトラインはフラットに。
シンプルなベースに、わかりやすいテーマなので作りやすいかなーと
思っていたら大間違い。あまーい。

「雨」と「太陽」
具体的な形があるような、ないような。安易なイメージでは永く使う
結婚指環の印象に合わず、かといって指環の細い幅で出来ることは
そう多くはない。普遍的なテーマがクセもの、知恵熱ものだ。

どちらのテーマも私たちが生きて行く必要不可欠な存在。
動物や木々、草花にとってもしかり。
おふたりにとってもお互いの存在がなくてはならないもので
どちらが欠けてもいけないんだなーと考えながら思う。

そして、ふたつの自然現象が合わさったときに起こる「虹」を
共通のかくれテーマとしてイメージしてみました。
おふたりがいつも一緒に過ごす時に輝く虹のような時間を
大切に過ごしてもらえたらと思います。

この指環がおふたりを繋ぐ架け橋のような存在となることを
願っています。おめでとう!!

   
Date : 2016.05.11 Wednesday
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立山のネクタイピン

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お客さまからのオーダーでお作りしたネクタイピン。
やり取りを重ねるなか、いろいろな候補がありましたが
富山出身ということもあり、想い出深い立山をモチーフに
取り入れたデザインに決定。

素材はシルバーで、立山三山と剣岳を中心とした立山連峰の
大窓から弥陀ヶ原までを参考に凹凸をつけレリーフにし、表には
「FREE LIKE THE MOUNTAINS HIGH
(そびえ立つ山のように自由)」の刻印。

石川出身の私は、天気の良い日に遠く望むことが出来る立山や
スキーに行った時に目にした雪に覆われた表情が印象にあります。

今回の制作を機に改めて調べてみると富山市内や日本海から望む
平地から一気にそびえ立つ雄大な姿に、なるほど!愛される山々だと
納得です。今度そのスケールを体感してみたくなりました。

そんな立山を間近に感じる富山では、小学生のときに標高3015も
記した立山バッヂがもらえたそうです。
あたりまえのような存在なので、年を重ねてから、離れてみて
あらためて良さや美しさに気づくものかも知れません。
今は「見守っていてくれるようです」とおしゃっていました。

大切な想いを胸に。
私たちも胸張って立ち、遠くを見渡せそうな気持ちになりました。


  
Date : 2015.12.02 Wednesday
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蔓草のご結婚指環

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蔓草をイメージした模様を彫り込んだご結婚指環を作らせて
いただきました。素材は18金ホワイトゴールドで新婦の指環には
18金ピンクゴールドで粒状の実を3粒入れてあります。

指環のデザインを決める時に、蔓草模様のイラストを描いて持参された
ものを参考にして進めていきました。指環を合わせたときに蔓が
繋がっていくように、新婦の指環はぐるっと一周、新郎のほうは
新婦から伸びた蔓が一部巻き付きシンプルなデザインに。
おふたりの仲睦まじい結びつきを感じさせるものとなりました。

それもそのはず、なんとおふたり生年月日がなったく同じなんです。
こんな偶然もあるんだなぁ。それぞれ大阪と長野と離れ異なった場所で
同じだけの時間を過ごして出会うなんて映画のような話だ。
運命の赤い糸とはこのことだな。

赤い糸ならぬ蔓草は、昔から唐草模様に代表する縁起よい吉祥文様。
四方八方にたくましく伸びて成長する姿に長寿、延命、子孫繁栄を
願う気持ちが込められています。

そして、より強い結びつきで始まる新たな時間が
おふたりらしいものとなることを私たちも心より願っています。


  
Date : 2015.07.03 Friday
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